1Q84

2009年8月17日 音楽
やっと読めました。なんでかわかんないけど、やっぱり村上春樹の文章は僕にとっては特別なものだな~と思いました。

結局僕らは時間の中に一人きりで取り残されてしまうしょうか。結婚して家族が出来て、あとかなり運が良ければそういうことはないのかもしれませんが。

これを読んで最初に感じたのは、運命っていうものは当然のようにあるんだろうな、という事でした。例えば、生まれた時の状況を今そっくりそのまま再現して、じゃあもう一回スタートさせてみても、おそらくその20年後の世界は僕が知っている20歳の時の世界と全く同じものになるでしょう。ある状況下において個人が決断する内容というのは、おそらくは1択でしかありえないはずです。例えば明日アイスを買いに行って、スーパーカップとジャンボモナカとどちらを買おうかと悩んだ末、スーパーカップを買ったとします。その場合、例えば明日が10000回繰り替えされたとしたら10000回スーパーカップを買うのでしょう。ある状況下において個人が決断する内容というのは、決断した内容の他はありえない、のでしょう。そう考えると、人が生まれてから死ぬまでの間の筋道は予め決まっていると考えたほうがよほど自然ですね。

でも、仮に運命というのがあったとしても、それがより良いものだと信じて、次の自分の決断をポジティブなものにしていくべきだとは思います。

ちなみにこれは本当に読み始めの時に感じたことで、その後読み進めたら、「もし過去を変えられたとしても現在は大して変わらない」というようなことが書いてありました。しかもその上話の本流とはあまり関係ないですね。。。


あとは、善悪の境界なんて明日には変わってしまっているかもしれない風なことが書かれていましたが、これは大分昔から僕が意識していることでした。だから、あなたが考えるいわゆるモラルというのは、あなた自身を律するべきものであって、人様にお勧めする、またはそれに反している行動を目にした時に「それはやってはいけない」と言ってしまうのは自重した方がよいですと思います。そういうのは必ず少数派を傷つけることになると思うんです。なかなかそう上手くはいきませんがね。基本的に規則というものを一番に重んじることが、みんなにとって平均的に有益なはずです。まぁでも人を傷つける行為に関しては、規則がなくても非難されるべきだとは思いますが。それは自衛と同義なのでね。
 
 

1Q84の続編はあるのでしょうか、ないのでしょうか。正直どっちでもいいなという感じはします。この続きが読みたいともちろん思いますが、これはこれで非常に完結した物語のようにも感じますし、まぁ村上春樹のやりたいようにやっていただければと思います。

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