ローン返済窮し…道内でマイホーム売却急増

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/187835.html

時代は変わりました。このニュースにも出ている３０代～４０代世代ってバブル期の景気を見ている、かつそこで何も得ていない世代であるので、こういうことは今後も減らないんでしょうね。大人になったら家を買って、車を買って、っていうのが普通のことと教え込まれているので、その呪縛から逃れられない人はけっこういるのではないでしょうか。今の20代前半くらいの人達は大丈夫だと思いますが、逆に言うと欲がないということですので、それも良いのか悪いのかは微妙ですが。

日本経済は今後復活する要素が見当たらないので、僕らが子供の頃に見ていた親の世代の”普通”っていうのは、実は夢のような世界だったんだよ、と自覚する必要があると思います。今の状況は、バブル以降から続く長い不景気ではなく、この閉塞感漂う経済がもう通常状態なんですよね。今後は高齢化による社会保障費増大でどんどん市場から金が抜かれていくので、景気は好景気不景気を繰り返しながらもどんどん悪くなると思います。しかも社会保障費は高齢者の医療費で消えていくので、社会保障費が増えたからといって、生活保障の水準が上がるわけではありません。ただただ景気が悪くなるばかりで、巨大な内需を生み出せるような新規産業もいまのところ目処がないですね。ITももう終わった産業です。

これから資本主義経済としては未知の領域に踏み出していくということになると思うので、資本主義が本当に理想の経済モデルになるかどうかが試される時だと思います。共産主義は潰れてしまいましたが、資本主義だって実績があるわけじゃないです。もしかしたら中国みたいな両方を混ぜたやり方が理想なのかもしれません。まぁそれは今のところ誰にも分からない。

小泉がやった新自由主義導入（社会保障費の大幅削減）で、実際は日本の税収がどんどん上がってたので、景気に対してはそれなりの効果を出していたと思うのですが、リーマンショックで水の泡というか、こうなってしまうと社会保障費を削った悪い面ばかりが出ているという状況ですね。自民党が負けたのもその要因は大きいと思います。

まぁ小泉のがあのまま上手くいっていたとしても、バブル期のようになることはないでしょう。あの頃に戻るには巨大な新規産業が必要ですが、今更何があるんだろうね～。何をやるにしても技術力が追いついていかないと思います。

　
つまり何が言いたいかというと、今はこういう時代なので、昔の幻想ばかり追いかけていないで、今という時代を今なりに楽しんでいきましょう、ということです。物や広いお家が無いだけで、本やアニメやネット等、楽しいことはいくらでもあるのですよ！少なくともバブル期にはニコニコ動画は無かった！